やられました/ベニス4 

お金やパスポートなど貴重品はシャツの下、腰巻バックに。

ハンカチなどは口の開いた手提げ袋に。

で、見事にやられました。

ほんの1~2秒のこと。

人混みに混じって船を待つ一瞬の出来事。

フワッと腕にかけた手提げ袋の上に隣にいた女性のストールが。

私は嫌な空気を感じ、サッと一歩退き手提げ袋の中を見る。

すると目の前にいた別の女性が、

「マダム、落ちましたよ」

と封筒を差し出した。

私が送ろうとして手提げ袋の中に入れておいた、ポストカードの入った封筒。

彼女を睨みつけながら受け取った。「貴重品をこんな手提げ袋に入れとくはずないだろ、バーカ」



すられたのが貴重品でなかったから今こうして笑っていられるのだが。

まさに神業。

何かがぶつかった感触もない、フワリと一瞬私の袋の上にストールがかぶさっただけ。


それだけではない。

その封筒は一部が破かれており、中身もチェックされていた。

これ、わずか数秒の話。

もし私がストールがかかった瞬間に彼女の手をつかんだとしても、

その時には、スリ取った封筒は仲間の手に渡っていたと思う。

逆に騒がれたかもしれない。



彼らは「指先に目がある」と言われている。

指を獲物のポケットやバッグの中に突っ込んだ瞬間に、財布らしき大きさのものを判別して抜きとるのだ。

都会暮らしの友人からいろいろ凄いエピソードを聞いてはいた。

日本人はネギ鴨状態。

日本から来た知り合いはほとんどみんな被害にあっていると言っていい。

どんなに警戒したって、所詮おっとり育ちの日本人なのだ。

彼らから見れば隙だらけ。

まあ、私もターゲットにされたということで。


それにしてもそのあまりの素早さに、例え瞬時に気づいてもこれでは無理、と唸ることしきり。



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by iroirohitorigoto | 2017-09-25 02:55 | 出不精な私でも旅をする