運針は禅であると見つけたり

先頃結婚した次女(22歳)夫婦が家を買った。

建物自体は大きくないけど、庭には林檎、チェリー、プルーン、イチジク、柿、葡萄などなどの木がたくさんある。

以後、なんやかんやで手伝いに頻繁に通っている。

今回は家に新たに窓をぶち抜いて造るというので、

時間作って4日間の滞在。(ったってそれだけで窓が完成するわけではないのだが)

夫が中心になって、娘夫婦が手伝って。

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私と言えば相変わらずの飯炊き女。もう土方はやりませんっ。



年取ってくると移動するのも大騒ぎ。

着替えはもちろん枕も持参、薬も持参とあれもこれもの大荷物。

私は、本の他に裁縫箱も持って。

空き時間がもったいないし。

前から必要に迫られていた白色家電の上に置くランチョンマット(?)を集中して作ることに。

手縫いで。

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いくつかの色を組み合わせてみる。

直線縫いでチクチクチクチク。

もしかして自分には、ミシンより手縫いの方が向いている?と、ふと。

そういえば車の運転もノロく、『marieの車は30分遅れでも追いつく』とフランス人に揶揄されているワタクシ。

『私には自転車の速度が丁度いいんだーっ』と叫んでいるのだが、ミシンも私には速すぎるのかも。



というわけでひたすらチクチク運針。

運針やったの小学生の時、と悪夢とともに思いだす。

スカートの上で布巾だか縫っていて、『できたっ!』と喜び勇んで布を上げたらスカートまでめくれ上がってパンツ丸出しで大恥かいた。要はスカートも一緒に縫っていたわけで。教室中で大笑いされ大赤面。あれが最初で、とにかく家庭科の作品は高校卒業するまでひとつも提出できたことがない、という悲惨っぷり。『ワタシ ハ ブキヨウ』という言葉が頭に張りついているのだ。

で、この歳になって、提出期限があるわけでもなく、ゆっくりゆっくり針を進めていると、

あれ、何と…まさかの『無我の境地』?

頭の中は、考えているようないないような…。

これは…、禅…かも? 



『そういや運針て、つまりは何なんだ?』と初めてネットで検索してみる。

うむむ、これは奥が深い。

改めてネットはスゴイ。『今更聞けない運針術』って感じで基礎の基礎から教えてくれている。

しっかり勉強してしまった。

今まで針を選んだこともなく、縫い方もただ適当に直線縫いしていた。

ひとつひとつの動きに哲学がっ!達人による運針の速さったら…っ!

次回は『指ぬきしっかりはめて一針一針意識して縫うぞー』と決心も新たに。

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色布を縫い合わせた出来上がり。

『こんな感じの、どっかで見たことある気がするような、しないような???』

……。


そうだ。

パウル・クレーの絵ではないか。

無意識のうちにイメージしていたのかも。

探し物が見つかったようで、ちょっとスッキリ。






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by iroirohitorigoto | 2017-09-07 17:43 | フランスの田舎暮らし | Comments(0)